『ベイビー・ブローカー』
ソン・ガンホにハズレはないと思い始めている。
頼りになる一面と頼りない一面を併せ持った、人間臭い人間を演じるのに長けている印象がある。俳優の演技に着目するなんて、今までの自分になかった視点だ。
是枝作品は観たことがなかったが、今後観続けるであろうことが分かった。
刑事と福祉の役割、双方の視点の重要性とか、僕が気になっているテーマを世間的に掘り下げるきっかけにもなってくれたらいいな、なんてことを漠然と考えた。
親密圏の不可侵、そこからの離脱の自由、生殖に関する自己決定。家族について考えるべき課題は山ほどある。産んだこと、産み出されたことを、どうにか肯定していけるように。道のりは険しい。
♯11
『ファイト・クラブ』
おもろい。
多分今後何回も観ることになる。
カメラの切り替わりとナレーション一人語りのテンポが、良すぎる。こんな映像を撮る人間がいるのか。
北欧家具の奴隷、そんなに重要なフレーズになるとは思っていなかったが、そういう皮肉っぽい日本語のフレーズは、どれくらい原文のニュアンスを伝えられているんだろう。そうか、こうやって言語が好きになる奴がいるのか。知らなかった。
映画体験、いいな。お前らこんな面白いことしてたのか。もっと早く俺に教えてくれよ…。
♯9
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』
特に言うことなしシリーズ、完結。
インターネットは時系列を有耶無耶にする、というツイートを思い出した。元ツイートの文脈についての記憶が正確でないから、ズレたことを言っているかもしれない。何が言いたいかと言うと、創作って、歴史に味を足しながら発展していくんだな。歴史が先、創作があと。
僕が中心を知るのはいつも、随分後になってからなんだ。
その日のうちに書けばよかった。
でも多分、また復習するだろう。一度で全てを分かった気になってはいけない。
♯7